ベースのBMWとアルピナの違い
アルピナといえば美しいトリム類やラバリナ・レザーの上質なステアリング、マニュアルシフトをボタンで行うスウィッチトロニックなどが独自性を示すアイコンにもなっている。
アルピナとは
アルピナ車はBMWと友好関係にあるが独立した会社だ。
BMWがコスト度外視で作りたかったクルマが実はアルピナなのではないかとも言われている。
アルピナのエンジンはひとりの職人がすべて責任を持って組み立てている。
バルブやピストンなどの動くパーツは1点ずつ計測して全体のバランスを取るように選んでいくし、燃焼室の容積も一つずつ測って微調整していくのだ。
エンジン
エンジンのパフォーマンスが上がると、当然サスペンションやサブフレーム、ボディの補強も必要になるが、アルピナは抜かりなく施してある。
新車のときには問題なくても、数万キロ走行した後でもヤレが出ないようにしてある。
また、ノーマルと異なりタイヤはランフラットを使わない。
乗り心地、ステアリングの手応え、ハンドリング性能を見たときに通常タイヤのメリット、フィーリングをアルピナは使いたいのである。
インテリア
一方、インテリアをユーザー好みに仕立てる自由度は高い。
好みのウッドやレザーを選べることはもちろん、アルピナ社には若い時から訓練を受けた縫製の職人がいてシート表皮などは入念な手作業で仕上げられているだけに、その質感の高さは折り紙付き。
そして独自のこだわりは細部にも宿る。
例えばスピードメーターは300km/hオーバーまで刻まれているが、その表示は30km/hごととシンプル。
これは創業者のブルカント・ポーフェンジーペン氏が視認性向上を意識した結果だ。
また、小規模メーカーとしては先見の明もある。
過給器が再び脚光を浴びる前からターボやスーパーチャージャーを積極的に採用していたことなどは、その好例といえる。